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ボク達の想い

KIプロジェクトの活動を続けているボク達の想いをまとめました。

 

この活動に対するボク達の想い

玄関にごみが落ちていたらボクは拾うだろう。 そのごみが隣の玄関だったとしてもきっと拾うだろう。 その隣でもきっと拾う自分がいる。
お隣に住むおじいちゃんが亡くなったら涙してお悔やみに行き、 お葬式の手伝いなどをするだろう。 そのお隣のおばあちゃんが亡くなれば、 同じように涙してお手伝いさせて頂く。 大切なボクの友人が事故で家族全員亡くなれば、 涙を流しながら片付けを手伝うだろう。
町内の掃除や自分の住む町の神社の清掃活動があれば、 当たり前に参加するだろう。 誰のためでなく、自分のことだから。 たまたま都合が悪くて来られなかった人がいるかもしれないけど、 きっと友人の結婚式か、親戚の法事か何かだろう。 来られない人のことを詳しく詮索する必要もない。 いる人だけで来なかった人の分もやればいい。 次は自分が都合が悪く来られないかもしれないし。
神社の掃除に行くときに、自分が車を出す。 隣近所の人に「一緒に乗っていきませんか?」と声をかけたり、 途中歩いている人に「どうぞ」と同乗を促したりする。 たまたま乗る人がいなければ、一人でも行くし、 同乗したい人がいれば、一緒に行く。
支援する側、支援される側。 被災した人、被災しなかった人。分ける必要なんてどこにもない。 すべては「自分事」。 同じ日本に住み、生活を共にする仲間だからこそ、 すべては「自分事」。 ボク達はそう思っている。
町内や神社の掃除に行ってきて 「ボランティアへ行ってきました」とか「支援してきました」とは誰も言わない。 それは当たり前のことだから。 だから、ボク達は「ボランティア」とか「支援」とかという言葉をできるだけ使わない。
困った人がいたら手助けする。 日本に古くからある言葉「お互い様」。 とても大切で素敵な言葉。
いろいろな方々が、ボク達の活動を見て「すごいね」と声をかけてくださる。 ボク達は8ヶ月の間に月一回、たった六回現場に行って ほんの少しお手伝いさせて頂いただけ。ただそれだけ。 それ以上でもそれ以下でもない。 誇れるものでもすごいことでも、何でもない。 8ヶ月間ずっと現場で頑張っていらっしゃる方がたくさんいる。
ボク達は帰ってこれば、普段の生活もあるし、家族もいるし、仕事もある。 何も変わらない普段の生活が待っている。 帰る場所も、生活も、家族も、仕事もなくしている人に ボク達は何ができるのだろうって考える。
いつまで経っても見つからない大切な肉親の遺体を探し続けている方達や まだまだ片づかない町を片付けている方々に、 ボク達ができることは何なんだろう。
現場に行きたくても行けない人たちや何かをやりたいと思っている人たちと 手を取り合ってできる応援や手助けって、どんなことがあるんだろう? 行く以外のお手伝いって何があるんだろう? ボク達の代わりに現場で頑張っていらっしゃる方を 応援する方法ってどんなこと?
みんなでさらに素敵な日本に変わるチャンスですね。

   KIプロジェクト       代表  鎌倉庄司   副代表 今井 亨