下呂市 福祉によるまちづくり会議
下呂市からの依頼で「福祉によるまちづくり会議」の進行役をKIプロジェクトが引き受けました。 今までの活動のご紹介と共に、私たちが行ってきた「(被災地の)未来を語る会」や「追悼 気持ち・いっぱいツアー」で行ってきたワークなどを中心に行わせて頂きます。 下呂市の方にとっては下呂のまちづくりについてじっくりと語り合える空間を作ります。 下呂以外の方には、「持続可能な被災地支援の在り方」という別テーマで話し合って頂く機会も作ります。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。
今回、下呂市より講演の依頼を頂きましたが、私たちの活動をご紹介するだけでは非常にもったいないと思い、「タウンミーティング」的な会とさせて頂きました。 気軽に話せる雰囲気ですので、ぜひご参加ください。
【第1回】 とき 3月 24日 土曜日
午前9時30分~午前11時30分
ところ 萩原町 星雲会館 天慶の間
【第2回】 とき 3月 25日 日曜日
午後 1時30分~午後3時30分
ところ 下呂交流会館マルチスタジオ
この活動に対するボク達の想い
玄関にごみが落ちていたらボクは拾うだろう。 そのごみが隣の玄関だったとしてもきっと拾うだろう。 その隣でもきっと拾う自分がいる。
お隣に住むおじいちゃんが亡くなったら涙してお悔みに行き、 お葬式の手伝いなどをするだろう。 そのお隣のおばあちゃんが亡くなれば、 同じように涙してお手伝いさせて頂く。 大切なボクの友人が事故で家族全員亡くなれば、 涙を流しながら片付けを手伝うだろう。
町内の掃除や自分の住む町の神社の清掃活動があれば、 当たり前に参加するだろう。 誰のためでなく、自分のことだから。
たまたま都合が悪くて来られなかった人がいるかもしれないけど、 きっと友人の結婚式か、親戚の法事か何かだろう。 来られない人のことを詳しく詮索する必要もない。 いる人だけで来なかった人の分もやればいい。 次は自分が都合が悪く来られないかもしれないし。
神社の掃除に行くときに、自分が車を出す。 隣近所の人に「一緒に乗っていきませんか?」と声をかけたり、 途中歩いている人に「どうぞ」と同乗を促したりする。
たまたま乗る人がいなければ一人でも行くし、 同乗したい人がいれば、一緒に行く。
支援する側、支援される側。 被災した人、被災しなかった人。 分ける必要なんてどこにもない。 すべては「自分事」。 同じ日本に住み、生活を共にする仲間だからこそ すべては「自分事」。 ボク達はそう思う。
困った人がいたら手助けする。 日本に古くからある言葉 「お互い様」。 とても大切で素敵な言葉。
ボク達は十ヶ月の間に月一回、 現場に行ってほんの少しお手伝いさせていただいただけ。 ただそれだけ。 それ以上でもそれ以下でもない。 誇れるものでもすごいことでも何にもない。 震災からずっと現場で頑張っていらっしゃる方がたくさんいる。
そんな中でボク達が教えてもらったこと、 それは自分達が住む町を愛する心、 大切にする心。
すべてがなくなってしまったまちを目の前にして、 必ず立ち上がろうと頑張る姿を見させてもらい ボク達は勇気をもらった。
ボク達は帰ってこれば、 普段の生活もあるし、家族もいるし、仕事もある。 何も変わらない普段の生活が待っている。
政治が悪い、役所が悪い、環境が悪い。 こんな恵まれている環境に暮らしていて、 そんな愚痴を言っている場合じゃない。 人に頼っている場合じゃない。
自分の住む大切な街だからこそ、 自分がやれることからやって、 もっと住みやすい町に、素敵なまちにしていこうと思う。
ボランティア活動を通じて学んだことは、 人間一人でできることは微力だけと、 無力じゃない。
何か事を起こせば、少しずつでも進んでいく。 そんな微力な人がたくさん集まれば、 すごい力となり、大きく変化できる。 それをボク達は何度も見てきた。
ボク達の住む大切な下呂市。 愛する下呂市。 いろいろな考え方がある。 でもいろいろな考えがあるからこそ、 新しい何かを生み出せるチャンス。
みんなでさらに素敵な下呂市に変わるチャンスですね。